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子育てワンポイント講座

おもちゃの選び方・遊ばせ方

日本グッド・トイ委員会 吉永 力さん
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こどもインフォメーション No.31 (2002年11月)〜No.33 (2003年2月)掲載

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* おもちゃの適量をまもりましょう

   子どもにとっては遊びが仕事。でも家の中にあふれるおもちゃの保管と子どもへの与え方に悩んでいるお母さんが増えています。

   大切なのはおもちゃの「適量」を見極めることです。おもちゃがあふれ返っていると、判断力の弱い子どもにとっては、バイキング料理を毎日食べさせられているようなもので、何で遊びたかったのかわからなくなってしまい、遊びに飽きっぽくなったり、すぐに目移りする子になってしまいます。

   通常子どもにおもちゃを買う機会はクリスマスと誕生日の年2回。このルールを守ると、0歳で2個、1歳で4個・・・・・・4歳で10個になります。これがおもちゃの「適量」の最小限の目安となり、少々のプラスαがあれば十分です。その後は年齢的に遊ばなくなったおもちゃを片付けるなどして「適量」を守っていきましょう。

* 年間購入額のススメ

   おもちゃを購入する時には1つ1つの価格ではなく、年間の総額で決めるとよいでしょう。例えば今年は1万5千円と決めたら、1万円と5千円のおもちゃが買えます。5千円のおもちゃは高いと思って2千円のおもちゃを何度も買っていると、子どもに媚びたようなおもちゃばかりですぐに捨てたくなってしまいます。

* 主食とおやつのバランスが大切

   おもちゃには大きく分けると主食とおやつの2つの性質のものがあります。シンプルなつくりで子どもが能動的に関わらなければ楽しめないおもちゃは主食。逆に受動的に受け取るだけのおもちゃはおやつと考えます。遊びのカロリーの高い主食ばかりではアンバランス。時にはおやつを与えるのもいいのでは。育児に関心の高い人の中には主食のおもちゃしか与えないという人もいますが、それではあまりにアンバランスでつまらなくなってしまいます。

   また、おもちゃ選びのファーストステップは、親子のコミュニケーションを豊かにする生活道具として、親自身が楽しく遊べそうと感じるおもちゃを選んでくださいね。

  

 子どものためのおもちゃは大人がじっくりと選びましょう「早くしなさい、どっちにするの!」と子どもを急かす声がどこのおもちゃ売場でも聞こえてきます。でもちょっと待って下さい。

   判断力が弱く遅いのは幼児期の特徴です。山のようなおもちゃから1つを選ばせても迷うのは当たり前です。焦ると、テレビで見たから、友達が持っていたからと、ごく刹那的な理由で選んでしまいがちです。そんな気持ちで選んだものは、一ヶ月も経てば他のおもちゃに心を移して、ポイと捨ててしまうこともあるでしょう。子どものためになるおもちゃを選ぶのであれば、子どもの成長をよく知っているお父さん、お母さんがじっくりと調べて選ぶのが当然です。

* 成長の個人差にあったおもちゃ選びを

   子どもの成長には個人差がつきものです。何に興味を持つかも十人十色。偏った食事では健康に育たないのと同じで、子どもの好むものばかりを与えるよりも、色々な種類のおもちゃと触れ合った方がいいですよ。特に乳幼児は、バランスのとれたおもちゃ選びが必要です。

* ほどよい達成感と満足感が楽しい

   成長にあったおもちゃとは、実はほんの少し子どもの先を歩いています。遊びはあまり簡単すぎると興味が湧きませんし、難しすぎると意欲を失います。ほどよい達成感と満足感があると、子どもは熱中して遊びます。というと難しく聞こえますが、子どもの成長を愛情を持って見つめれば、自然とわかってくるものです。例えば乳幼児を観察していると、だんだんと小さなものに興味を持ち始める時期がきます。視力が発達してきた証拠です。細かい絵のついたもので目を楽しませ、見る力を伸ばしてあげましょう。また、テーブルをトントン打つのが好きなようなら、太鼓や鉄琴などで、いい音とリズムの楽しさを聞かせてあげればいいのです。

   素材や調味料を吟味して料理を作って一緒に楽しく食事をしようとするように、おもちゃもよく考えて選び、子どもに話し掛けながら、楽しく一緒に遊ぶことがとても大切なのです。


* 楽しく遊べない子どもが増えている!?

   「うちの子はテレビばかり見てブロックも積み木遊びもしないんです」と悩んでいるお母さんが増えています。一般的には「子どもは遊びの天才だ」と言われますが、本当にそうなのでしょうか。

   子どもは確かに"遊ぼうとする天才"ですが、生まれながらにしての"遊び方の天才"ではありません。3、4歳にもなるとその子の"遊び方"が見えてきます。それまで主体的な遊びをしないで育った子は、積み木を使った造形遊びやお友達とファンタジーの世界を楽しむごっこ遊び等が苦手なようです。テレビを見せるだけ、おもちゃを与えるだけでは子守りの押し付けになってしまっているのです。しかし、主体的な遊びが苦手な子も親のちょっとした働きかけで興味をもてるようになります。

* 遊びの主体性を大事に遊ぼう!

   子どもは親の真似をするのが大好きです。特に0〜4歳の頃には、1つのおもちゃでも親が一緒になって楽しむことでそのおもちゃは楽しいものだと知り、また"遊び方"を学んでいきます。1人で遊びを展開できるようになったら、遊び方を押し付けずに見守ることが自由な発想へとつながります。この時、危険のない限り自由に遊ばせましょう。

   たとえば、ものを投げて遊びたい頃には、投げても危なくないものを与えたり、積み木などを投げても危険のない様に工夫をして"投げる"行為を満喫させましょう。1つのおもちゃ、1つの遊びを大切にすることで、自分に対して自信をもち、集中力をつけるきっかけとなります。

* 子どもを育てるコミュニケーションを!

   また、つきっきりで面倒を見られなくても、遊びの途中で声をかけたり、遊びや作品を誉めましょう。そうすることで子どもたちは達成感や自信を充分に感じることができるのです。

   遊びの中でうまくいかずに悩んでいたら、ヒントを与えます。子どもたちは安心してコミュニケーションを楽しむこともできるようになり、また、工夫して遊ぶ知恵がもらえるわけです。

   大切なのは子どもの遊びの自主性を育て、見守ることですよ。     

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