とんだばやし歴史漫歩
秋季祭礼
 かつては、秋といえば市内各地で行われる「だんじり祭り」が子どもにも大人にも待ち遠しいものでした。
 10月11日は、錦織神社の秋季祭礼日。錦織・廿山・甲田・須賀などがその氏地です。一方、通称喜志の宮さん、美具久留御魂神社の祭礼日は17日でした。この神社の氏地は富田林・喜志・新堂などです。
 五穀豊穣を祝って、鎮守さまにおまいりするわけですが、地車(だんじり)なくして、祭りはないと思えるほど大層ににぎやかなものだったようです。祭礼日には、地車を曳いて町内はもとより、他地区へも練り歩きます。いよいよ宮入りとなると曳き手のかけ声と見物人らのざわめきで、境内は活気に満ちあふれます。
 「にわか」といって、寸劇を各地車で競演します。昔は「赤城山」や「金色夜叉」などでしたが、最近は新作やテレビドラマにヒントを得たものなどに変わってきています。地車で行う、この「にわか」の出演者は女人禁制でした。今もこの風習が息づいている地域もあるようです。
 明治、大正時代はもちろんのこと、昭和も戦後しばらくは祭りの日はムラの休日でした。授業だって半ドンで、子どもらは太鼓の音にソワソワしたものです。
 「時代の流れ」といってしまえばそれまででしょうが、10年ほど前から、喜志の宮さんの秋祭りは、10月半ばの土曜日と日曜日に変わりました。錦織神社は体育の日である10月10日と翌11日ですが、本宮入りの10日は祝日と重なって大勢の人出でにぎわいます。また、このほか市内各地の神社で秋祭りが行われます。
(平成4年10月号)