埋蔵文化財発掘レポート
埋蔵文化財センターって何をするところ?
 私たちの富田林には、165か所の遺跡などの文化財があります。最近、頻繁に発掘調査成果が報道されていますが、これは地下に埋もれた文化財を発掘する機会が多いことを物語っています。
 発掘調査の現地説明会などで、「どこに行けば出土遺物が見られるんですか?」「どこで保管されているのですか?」といった質問を受けます。
 富田林市では、1990年に埋蔵文化財の調査・研究の拠点施設として、近鉄富田林西口駅西方にある市立第一中学校の余裕教室を活用して、埋蔵文化財センターが開設されました。
 ここで、市内の発掘現場から出土した遺物を整理しています。
 まず、土にまみれて出土した遺物は、ていねいに水洗いされます。土器の表面に施された文様を傷つけないように細心の注意をはらいながら洗浄作業をすすめます。
 次に遺物をよく乾燥された後、遺物1点1点に出土地と出土した日を墨で小さく記入します。こうしておけば、他の遺物と交じってもいつ、どこから出土したものかが分かります。この作業を注記といいます。
 この作業と平行して壊れた遺物をくっつけていきます。ジグソーパズルの容量で作業をすすめ、もとの姿にもどせるように破片を探してつなぎ合わせます。これを接合といいます。
 接合されたものでも、完全な形にならないものがあります。欠けた部分は石膏を使って埋めていきます。この作業を復元といいます。こうして復元されたものが展示室にならべられるわけです。
 こうして復元された遺物を性格に図化する作業が次に必要になります。これを実測といいます。細かい文様などを忠実に図面にうつし取ります。
 これらの作業のほかに遺物の写真撮影をしたり、遺物の詳細な資料をまとめて冊子にし、調査報告書として全国の教育委員会や研究機関などに配布します。市民の皆さんには市立図書館の郷土資料コーナーで閲覧していただけます。
 そして、整理された異物は、埋蔵文化財センターの展示室や公民館の展示コーナーでご覧いただけるようにしています。また、秋には古い町並みが残る富田林寺内町を見学に訪れる人たちへの案内施設である市立寺内町センターの展示室で企画展を行っています。
 このように、市内の遺跡から発掘された資料は埋蔵文化財センターで整理・保管していますので、見学を希望される方は文化財保護課までご連絡ください。
(平成7年9月号)