わたしのまちの文化財
遺跡パンフレット「古代のとんだばやし」ができました
 丸や鍵穴のようなシルエットが並んだ表紙。一見して何のパンフレットか分かりませんが、ページをめくれば、たくさんの遺跡の写真が目に飛び込んでくるでしょう。3月に新しく刊行した「古代のとんだばやし」は、今までにないスタイルをめざした遺跡パンフレットです。
 同パンフレットは、市内にある遺跡を網羅した専門書でもなければ、見て歩くための便利なガイドブックでもありません。遺跡が、意外と私たちのすぐそばにある、そんな「気付き」のためにできた1冊です。
 例えば、錦織と寺池台を結ぶ市道「川西半田線」の廿山トンネルの上に、廿山古墳と二本松古墳があります。市道の開通と古墳の保存を両立させるため、トンネルを建設するという方法がとられました。この方法は、当時、市道では全国初の試みとして注目され、本市の文化財保護の象徴ともいえる遺跡になっています。
 また、美具久留御魂神社の本殿の背後には、御神体となっている山があります。その頂上には宮神社裏山1号墳があり、廿山古墳と同じく、1600年以上前に造られた古墳とみられ、石川中流域に残る、数少ない前方後円墳です。
 このようにみると、普段、何気なく通る道や、知っている場所にも遺跡があるのです。しかし、それが遺跡ということを知らなければ、目に留まることもないでしょう。地下に埋まっている遺跡ではなおさらです。
 同パンフレットで紹介している遺跡は、ほんの一部に過ぎませんが、気付きのためのヒントがちりばめられています。一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。同パンフレットは、文化財課、旧杉山家住宅で、1冊100円で販売しています。
 なお、同パンフレットと連動した展示会「あなたの知らないとんだばやし」を、11月30日カまで、かがりの郷で開催しています(入場無料)。錦織南遺跡の縄文土器や、狩りの様子が描かれた彼方遺跡の弥生土器、巫女をかたどった喜志遺跡の人物埴輪など、同パンフレットでは伝わらない迫力を感じることができます。ぜひご来場ください。
(平成26年11月号)