平成22年第1回市議会定例会の開会にあたりまして、新年度の施政方針並びに施策の概要を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
平成15年に私が市政を担当させていただいてから早や7年が経過しようとしております。私は「改革と創造」を旗印に、新たな時代に対応する市政を打ち立てるべく、多くの市民の皆さんのご支持を得て、市長に就任させていただきました。
さらに2期目も市政をお任せいただき、財政運営をはじめ厳しい情勢の中ではありますが、様々な課題に積極的に取り組んでまいりました。
この間を振り返りますと、成し遂げた事業もありますが、残課題もある中で、今後とも諸施策の推進に向けて、渾身の力を振り絞ってまいる所存でございます。
今、我が国の前途には大きな壁が立ちはだかっております。それは、経済の失速と財政赤字の増大であります。
昨年、国政におきましては政権交代という大きな転換がありましたが、景気の低迷、雇用の悪化は、少子高齢化・人口減少という日本社会の構造的な問題とも相まって、とどまる気配がありません。
また、このような厳しい社会経済情勢を受け、国や地方自治体の財政状況は悪化の一途を辿っております。
本市においても、平成22年度予算では、税収が約138億円と前年度当初予算に比べて、4億円余り減少する反面、歳出では生活保護費が4億円余り増加するなど、歳入不足を補うために、財政調整基金を5億円近く取り崩さざるを得ませんでした。
しかしながら、いくら財政が厳しくとも、自治体には市民生活を支え、明るく希望の持てるまちづくりを進めていく使命があります。
とりわけ、市民生活が非常に厳しい今こそ、より一層、限られた財源を無駄にすることなく、重点的、かつ効果的に施策を展開しなければなりません。
そのような考えの下、限られた財源の中で、次世代を担う子ども達の教育と子育て、そして地域の安心安全に重点を置くとともに、持続可能な財政基盤の確立に向けた予算編成を行いました。
予算の規模といたしましては、一般会計で356億8900万円、前年度比で0.20%の増となっておりますが、国の子ども手当の増加分、約13億円を除きますと、実質3.46%の減となります。
また、特別会計は245億45万円で 前年度比1.54%の増、水道事業会計は32億2976万3千円で、前年度比4.46%の減、全体では、634億1921万3千円で、昨年度当初予算比0.46%の増となっております。
「のぼってゆく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。」
これは、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」のあとがきの一節です。
様々な困難に直面しながらも近代化を推し進める明治時代の日本の姿を、それぞれの夢や目標、すなわち「坂の上の雲」に向かって、懸命に人生の坂道を上っていく秋山好古・真之兄弟、そして正岡子規の3人の若者の生き様を通して描いております。
今、本市を取り巻く状況は、税収の減少や地域経済の低迷、少子高齢化を伴う人口減少など非常に厳しいものがあります。
この厳しい現状は行政だけが、いくら頑張っても打開できるものではありません。市民の皆さん、議員の皆さん、そして職員一人ひとりが本市を想う心を一つにして、智恵を出し合い、互いに協力して、取り組んでいかなければならないと思います。
日本の近代化という目標に向かって邁進し、そして、それを成し遂げた明治の先人達のように、私たちも力を合わせて、この難局を乗り越えていこうではありませんか。
もちろん私はその先頭に立ち、富田林市の更なる発展、市民福祉の更なる向上という「坂の上の雲」に向かって、全力で駆け上っていく覚悟であります。
市制施行60周年の節目にあたる本年が、今日の本市の厳しい現状を切り開き、新たな発展に向けての幕開けの年となりますよう、皆様方のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
それでは、施策の概要につきまして、順次ご説明を申し上げます。
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